興味のあるものをまとめてみた。

東京都在住、東京生まれ。とにかく自分の興味のあるものを、調査し、アウトプットする能力を向上する為に、作成したブログです。連絡はこちらまで iketarou23@gmail.com

【モウリーニョ】就任2年目の強さについてまとめてみた。

ジョゼ・モウリーニョ

本名:ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス


「私はこれまでに、2年目で最も多くのタイトルを勝ち取ってきた。最高の結果が出るのは、決まって2年目なんだ。 」

今回は、そんなモウリーニョのチーム就任2年目の強さをまとめてみました。


○チーム就任2年目の強さ

まずは、モウリーニョのチーム就任1年目と2年目の成績をみてほしい。

・FCポルト / プリメイラ・リーガ(ポルトガル)

【1年目】 2002-03シーズン

プリメイラ・リーガ 優勝(27勝5分2敗 / 勝ち点:86)
ポルトガルカップ 優勝
UEFAカップ 優勝

【2年目】 2003-04シーズン

プリメイラ・リーガ 優勝(25勝7分5敗 / 勝ち点:82)
ポルトガルカップ 準優勝
ポルトガルスーパーカップ 優勝
UEFAチャンピオンズリーグ 優勝


・チェルシー / プレミアリーグ(イングランド)

【1年目】 2004-05シーズン

プレミアリーグ 優勝(29勝8分1敗 / 勝ち点:95)
カーリングカップ 優勝
FAカップ ベスト16
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4

【2年目】 2005-06シーズン

プレミアリーグ 優勝(29勝4分5敗 / 勝ち点:91)
カーリングカップ 3回戦
FAカップ ベスト4
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16
FAコミュニティシールド 優勝


・インテル / セリエA(イタリア)

【1年目】 2008-09シーズン

セリエA 優勝(25勝9分4分 / 勝ち点:85)
コッパ・イタリア ベスト4
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16

【2年目】 2009-10シーズン

セリエA 優勝(24勝10分4敗 / 勝ち点:82)
コッパ・イタリア 優勝
UEFAチャンピオンズリーグ 優勝


・レアル・マドリード / プリメーラ・ディビシオン

【1年目】 2010-11シーズン

プリメーラ・ディビシオン 2位(29勝5分4敗 / 勝ち点: 92)
コパ・デル・レイ 優勝
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4

【2年目】 2011-12シーズン

プリメーラ・ディビシオン 優勝(32勝4分2敗 / 勝ち点:100)
コパ・デル・レイ ベスト8
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4


・チェルシー / プレミアリーグ(イングランド)

【1年目】 2013-14シーズン

プレミアリーグ 3位(25勝7分6敗 / 勝ち点:82)
カーリングカップ ベスト8
FAカップ ベスト16
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4

【2年目】 2014-15シーズン

プレミアリーグ 優勝(26勝9分3敗 / 勝ち点:87)
カーリングカップ 優勝
FAカップ 4回戦
UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16


○学んだもの

モウリーニョのチーム就任2年目での強さは有名なものだが、就任1年目でも堂々たる結果を残している。モウリーニョはチームの監督就任早々に、チームを団結させ、徹底した勝利主義で勝ち星を重ね、チームを改善していく。就任しているチームが強豪チームとはいえ、モウリーニョに率いられたチームは2年目に安定感を増し、必ず結果を残す。チームを率いる上での、成功を導く為のプロセスが確立され、明確化されているのであろう。
ビジネスで成功を求める以上、どんな規模であればチームの存在は必要不可欠。そのチームを率いるリーダーとして、一つの成功パターンは確率したいところだ。

【モウリーニョ】指導法についてまとめてみた。

ジョゼ・モウリーニョ

本名:ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス

「サッカーを上達するにはサッカーの練習をしなければいけない」

今回は、そんなモウリーニョの指導法をまとめてみました。


○戦術的ピリオダイゼーション理論

監督に就任したモウリーニョは、就任当初からチームに結果をもたらしていくが、その中でモウリーニョは「戦術的ピリオダイゼーション理論」という独自のトレーニング方法により、他チームとは一線を画した指導法を確立する。

戦術的ピリオダイゼーション理論とは?

筆者なりに解説をすると、

「練習の為の練習」ではなく

「試合の為の練習」であり、

「より実践に近い環境、状況を普段の練習から体現し、それを反復して体に覚えさせる」というものです。

下記のように、試合の一部を切り取った状況を、練習に取り入れる方法となります。

・サッカーの試合は多くの構成要素が相互に影響を及ぼしあい、複雑な事象である。その為、次の展開を予測することは出来ない。
・サッカーを要素ごとに細分化してトレーニングするのではなく、「サッカーをサッカーのままトレーニングする」。

もともとは、約30年前にポルトガルのポルト大学ヴィクトル・フラーデ教授が、発案したサッカー専門のトレーニング理論を、モウリーニョが採用し、「戦術的ピリオダイゼーション理論」を称されるようになった。モウリーニョが結果を残すにつれ、スペインを中心に注目が高まるようになった。


○学んだもの

筆者も学生時代にサッカー中心の生活を過ごした一人であるが、「練習」と「試合」の違いに違和感を感じていたのはたしかだ。
「練習 = 練習」で「試合 = 本番」という並びになっていたが、本番である試合が、練習の時とはあまりにも違う、想定できない状況の連続であった。練習は想定したものを繰り返し反復するものだが、練習通りの状況が試合で起きるというのは、割合でいえば数パーセント以下であるだろう。そして、よく少年サッカーチームやサッカー部の練習で観る光景であるが、昔ながらの監督やコーチが練習中に「試合を意識しろ」と口酸っぱく選手たちに話す。だが、そもそも練習と試合が切り離された練習をしているのだから、「試合を意識」できるはずがない。
今後、子供のサッカーチーム運営にも興味がある筆者としては、この「戦術的ピリオダイゼーション理論」を深く勉強したいと考えている。

【モウリーニョ】監督になるまでをまとめてみた。

ジョゼ・モウリーニョ

本名:ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス


「スペシャルワン」彼を一言で表現する言葉だ。UEFAチャンピオンズリーグを2度制覇。プリメーラ・ディビシオン(スペイン)、セリエA(イタリア)、プレミアリーグ(イングランド)、プリメイラ・リーガ(ポルトガル)にて数々のリーグ、カップ優勝を成し遂げる。現代サッカーにおいて、最も成功を成し遂げている、世界最高の監督の一人と目される。

筆者が尊敬する一人であり、サッカー監督としてはもちろん、強烈なリーダーシップを発揮するリーダー論など、ビジネス面でも参考にしているものが多い。

今回は、そんなモウリーニョの監督になるまでをまとめてみました。


○監督になるまで

モウリーニョは、元ポルトガル代表ゴールキーパーのフェリックス・モウリーニョを父に持つ。少年時代は、父に相手チームの弱点を分析する役目として、チームのスパイとして使われる。モウリーニョの監督としての分析能力は、少年時代から養われていた。
モウリーニョ自身は、ポルトガルのユース代表に選出されるが、選手生活を早々切り上げ、プロとしての実績はない。はやい段階から、自信のキャリアプランが、監督としての成功であったと考えられる。
その後、体育教師になった後、スコットランドで指導者の道を志す為に語学を勉強する。この語学を学ぶというプロセスが、今後のモウリーニョに大きな影響を与えることとなる。
あのボビー・ロブソンがポルトガルの強豪スポルティング・リスボンに監督として就任した際に、モウリーニョが通訳としてスタッフ入りする。通訳としての仕事はもちろん、分析能力に長けたモウリーニョは、ロブソンのアシスタントとしても力を発揮し、ロブソンから厚い信頼を得る。その後、ロブソンとともにFCポルト、バルセロナでも通訳を務めることとなる。バルセロナ時代は、アシスタントコーチとして活躍し、ロブソンがバルセロナを退団した後も、次にバルセロナの監督に就任するルイス・ファン・ハールのアシスタントコーチも経験する。


○学ぶもの

従来、監督として成功する人物は、自身が選手としてのプロキャリアにおいて活躍している場合が多い。「一流の選手 = 一流の指導者」ではないのだが、当たり前の事だが、監督業は募集制ではない為、監督業としての実績はもちろん、サッカー業界においてのコネクションは必要不可欠になる。だがそれにおいても、第1段階として、プロサッカーチームの監督に就任するという壁があり、プロキャリアにおいて活躍した実績を持った人物でも、この壁を越えられない者は多い。スポーツ番組やサッカー試合の解説者から上がれないなど・・・。

そんな中、モウリーニョは「語学力」を武器に、通訳としてプロサッカーチームにスタッフとして就任し、秀でた分析能力で通訳の域を越え、アシスタントコーチに登りつめ、一流監督のもとで学んだ監督業の術を経験値として、監督の座を獲得することとなる。
ビジネスにおいても、モウリーニョ同様に他より秀でる強みをつくり、その強みを活かして自分の対場をできる限りはやく確立することが、重要であるといえよう。