「2017年までに待機児童をゼロにする」
政府は待機児童をゼロにするという目標を掲げておりますが、果たして達成できるのでしょうか?
筆者も2歳になる娘がおりますが、待機児童が減少しているという実感はありません。筆者の家庭の場合、申請をしてもほぼ通らないことがわかっておりますので、そもそも申請をしておりません。そのように諦めて、申請をしていない家庭も多いのではないでしょうか?
少子高齢化のこの時代、
子供を産んでも、生活ができない。
母親が働きたくても、子供を預けられない。
といった負のスパイラルに突入し、結婚や子供産む事を躊躇している若者も多いのではないでしょうか?
筆者が託児所経営に興味を抱いたのは、実際に筆者の長男を託児所に預けていた事がキッカケでした。とても、良い保育士さんのもとで長男は成長し、小規模の託児所だったからこそ得たものも大きかったと思います。
その中で、託児所だから得られるものもある中、託児所がゆえに得られないものもあったのではないかとも考えております。
子供は成長する過程で、家庭環境や教育を受ける環境に依存、影響を受けるものは多いと思います。
良い先生にめぐりあえた生徒と、そうでない生徒では、将来に影響するものは少なからずあると思います。
ですが・・・
「子供は、家庭や環境を選べない」
生まれながらにして、スタートラインが違う
これは世の中の現実だと思います。
こうした現状を少しでも改善できないかという思いから、将来的に託児所経営に携わりたいと考えております。
今回は、筆者の勉強の為にも、託児所経営についてまとめてました。
●資格は?
託児所開設には、
「認可保育施設」と「無認可保育施設」のどちらかを選ぶこととなります。
認可保育施設・・・
国からの助成は手厚いが、経営面での制限が多い
無認可保育施設・・・
助成は少ないが、経営面は自由
それぞれの特徴として上記が挙げられますが、簡単にメリット、デメリットをまとめてみました。
○認可保育施設
【メリット】
国の定めた基準を満たした環境である為、有資格者である保育士の数や、施設が一定の基準をクリアしている
国の定めた基準とは?
・定員数は60人以上
・2割以上は3歳未満児を入所、おおむね1割以上の2歳未満児の設備を設ける
・原則、開所時間は、1日につき11時間、保育時間は、1日につき8時間
・保育士の定数
0歳児は、3人につき1人以上
1歳児及び2歳児は、6人につき1人以上
3歳児は、20人につき1人以上
4歳以上児は、30人につき1人以上
※配置する保育士は、常時2人を下回ってはならない。
・屋外遊戯場は、2歳以上児1人当たり3.3㎡以上
・0、1歳児と2歳以上児は、保育室とは別の室とし、仕切られた独立の室とすること
・2歳未満児の使用が可能な、便器及び手洗い場を備えた便所を設置すること
など
【デメリット】
受け入れ人数が決まっている為、待機児童も多い
・深夜保育を行っている保育施設が少ない
・保育士が不足している
など
○無認可保育施設
【メリット】
国の制限にとらわれない、育児が大変な親にとって良好なサービスを受けられる
・夕食付きで、認可保育所より長く預けることができる
・小規模運営がゆえに、子供に対しての保育士が認可保育所より多くマンツーマンで対応してくれる時もある
・オムツが保育所から支給さるる場合がある
など
【デメリット】
・マンションの一室など、施設が狭い場合がある
・保育士に対して、子供の人数が多い場合がある
など
●開業資金は?
気になる開業にかかる資金は、ざっと500万円前後といったところのようです。
その内訳は、
設備費・・・200万円前後
不動産取得費・・・150万円前後
上記金額に、フランチャイズ加盟金やコンサルティング費用が200万円~といった感じでしょうか。
フランチャイズ加盟やコンサルティングを受けるメリットとしては、
・保育所経営のノウハウを教えてもらことができる
・開業地域の調査や立地選定を調査してもらえる
・保育所の内装レイアウトなど必要設備のサポートを受けることができる
上記内容について、とても高く感じる方もいるかもしれませんが、子供を預かる立場として、一から保育所経営をする場合には、このサポートは必要不可欠だと感じますし、ぜひ受けたいと筆者は考えます。
●相場は?
年収300~500万円の世帯を想定した、各地域の平均額
・港区
認可保育施設・・・9,400円~1万9,100円
無認可保育施設・・・2万円
・品川区
認可保育施設・・・1万6,800円~2万5,800円
無認可保育施設・・・4万円
・足立区
認可保育施設・・・1万5000円~2万4,700円
無認可保育施設・・・3万円
・板橋区
認可保育施設・・・1万5000円~2万4,700円
無認可保育施設・・・3万円
●保育士の年収は?
平均年収は34.7歳で310万円
●まとめてみた感想
待機児童が減少しない理由は、何より保育士の待遇の悪さであると断言できると考えております。保育士に心の余裕がない限り、最高のサービスを提供する事は不可能だと思います。
そうした中で、バディスポーツ幼児園ように、「認可外だといろんなことができる」と幼児期からのスポーツ教育に力を入れ、月謝も3万6500円ほどで注目を集めている幼児教育施設もあります。
何年も解決できない国や、新規参入を阻止しようとする保育園業界には期待できませんので、こうした認可外保育施設を通して、子供の教育は変わっていくと筆者は考えます。